お客様について
Upworthyは、バイラルコンテンツの力を利用して重要な問題への関心を高めるデジタル出版物です。2012年に創立され、2013年にはソーシャルメディアでのシェア数が全出版物中第3位となりました。この結果、Forbesから「史上最速で成長するメディアサイト」と称されました。現在、Upworthyのストーリーは毎月5000万以上のページビューを生み出しています。これらの成果は、たった6人のエンジニアチームが設計し維持している技術によって実現されています。
導入前の課題
Upworthyの開発チームのモットーは、「小さなことに注力して、大きな結果を出すこと」だといいます。メトリクスを向上させ、編集プロセスを合理化するために何か変更できることはないかと調査したところ、確実に改善が必要だと思われる分野の1つとして画像がすぐに浮上しました。
「ページの速度を低下させる最大の要因が画像であることは明らかで、ページによっては、ページウェイトの70%を占めることもありました。これを改善できれば、他のことすべてにも役立つだろうと気づいたんです」
画像処理もまた、Upworthyの編集チームの生産性の足枷になっていることが判明。同社では、マニュアルを作成して、画像を編集してアップロードする作業を手動で行っていました。しかし、この作業には時間がかかるため、結果的には、実際の編集部のような迅速な対応と常時オンの体制が求められる環境では、マニュアルに常に従うことは不可能でした。
Upworthyの開発者は、パフォーマンスの低いページを調べてみると、正しくフォーマットされていない画像が原因であることが多いことに気付きました。この問題をさらに悪化させていたのは、ユーザー体験に悪影響を及ぼすようなエラーが発生した場合、オリジナル画像がもう入手できなくなるため、修正が困難だったことです。
「ユーザーからの報告に頼るしかないので、こういった悪質な画像がどれだけ世に出回っているのかは把握できていませんでしたが、おそらく、パフォーマンスの低い画像の9割が見過ごされていたでしょう」
同社のエンジニアリングディレクターであるJosh French氏はこう話します。「編集部から、画像が圧縮されすぎていてひどいことになっているページを指摘されることがよくありました。しかし、アップロードされたバージョンだけでできることは限られていたんです。」
Upworthyが必要としていたのは、柔軟性、拡張性、信頼性があり、チームがより興味深い問題に取り組めるようなものでした。
「プラグインするだけで機能してくれるものが欲しかった」とFrench氏は言います。「後は任せるだけ。人材を投入する必要も、保守する必要もありません。必要なものは自分で作れば当然求めていることを実現できますが、imgixならそういうことが可能なんです」
ソリューション
画像処理を自動化するためのいくつかのオプションを検討した結果、Upworthyはimgixが最適な選択肢であると判断しました。
その決定の鍵となったのは、imgixがキャッシュ機能付きのオンデマンド画像プロセッサとして機能し、ユーザーから要求された場合にのみ画像を変換するという点でした。これは開発チームにとってかなり効率的でした。バッチ処理用のツールを維持するのとは異なり、変更を加えたり新機能を構築したりする際に気にしなければならない範囲から、画像が除外されるからです。これにより、チームの柔軟性が大幅に向上しました。
「imgixは画像に最後に触れるツールなので、その背後にあるものの大部分は、画像構成には触れることなく、見直すことができます」とFrench氏は言います。
また、imgixのインターフェースは非常にシンプルだったため、実装も迅速かつ簡単にできました。
「実は、imgixを統合したときのことはあまり覚えていません。それ大した作業は必要なかったということです」
導入後の結果
imgixの導入後、Upworthyは画像を標準化し、サイト全体の読み込み時間を短縮することができました。
これはすぐさま、閲覧者の行動に影響を及ぼしました。
同社がトラッキングする指標の1つに、アクティブビジット数があります。アクティブビジットとは、すぐに別のコンテンツに移動するのではなく、じっくりとコンテンツを消費する訪問者のことです。imgixを実装後、Upworthyでは1日のアクティブビジット数が 50%も急増しました。
「私たち開発チームのモットーは、小さなことに注力して、大きな結果を出すこと。画像処理をimgixに任せることは、間違いなくそのカテゴリーに当てはまるでしょう。imgixのおかげで、最小限のチューニングで顕著な改善が見られました」
