Swimplyは、レクリエーションスペースやスイミングプールのレンタルを手助けする急成長中のマーケットプレイスです。レンタル物件やユーザー生成画像が増えるにつれ、ウェブサイトやモバイルアプリのページ速度を最適化しつつ高画質の画像を提供することが困難になりました。そこで同社はimgixを導入し、画像ファイルサイズを38%削減し、画像の応答時間を50%短縮して貴重なエンジニアリング時間を節約することができました。

38%
画像ファイルサイズを削減
50%
応答時間を短縮
680m
月間画像リクエスト数

お客様について

スイミングプール向けAirbnbと呼ばれるSwimplyは、プール、温水浴槽、スポーツ用コートなどの貸切レクリエーションスペースの所有者と、各地域で仲間と集ったり、泳いだり、気晴らししたりしたい人々をつなぐオンラインマーケットプレイスです。プラットフォームには2万5000以上のプールが掲載されており、プールを所有していないアメリカ国民96%の人々に利用機会を提供しています。サイトでの予約の92%は、物件から5マイル以内の地元の人からのもの。子供や家族のために行う母親からの予約が70%を占めているといいます。

ユーザーはSwimplyのウェブサイトやiOSアプリ、Androidアプリから、物件を表示して予約を行うことができ、すべてのやり取り、アメニティの選択、支払いもウェブサイトかモバイルアプリを通じて処理されます。Swimplyは現在、米国、カナダ、オーストラリアで事業展開しています。

ホスピタリティ分野の多くのサイトと同様、Swimplyも画像や動画に大きく依存しています。掲載写真やユーザーアバターなどのユーザー生成画像から、ホームページ上のマーケティング画像まで、毎月21万件のオリジナル画像を配信しており、ハイシーズンには6億8000万件という驚異的な画像リクエストを処理しています。トラフィックの約40%はモバイルアプリ、30%はモバイルウェブ、残りはデスクトップからのものです。

「消費者はその物件やプールが気に入ったかどうかだけで、すばやく意思決定します。だからこそ、私たちのアプリケーションの中核を成すのが画像なのです。利用者のほとんどにとって、プールやテニスコートの外観は価格と同じくらい重要でなので、非常に安定した、信頼性の高い画像処理と配信を行うことが不可欠なんです」― エンジニアリング担当副社長、Kaan Merelan氏
Swimply listings for imgix case study

導入前の課題

Swimplyを利用する所有者とレンタル客は、さまざまなデバイスやアプリケーションからサイトにアクセスします。imgixが導入される前は、デバイスやブラウザ環境に関係なく、画像(中には0.5MB程度のもの)がそのまま配信されていました。さらに、同社は画像をAVIFやWebPのような次世代の画像フォーマットではなく、JPEG としてのみ提供していました。そして、多種多様な形式で送信されてくるユーザー生成画像の多くは、非常に高い解像度のものだったので、特にモバイル端末においては、必要以上に大きな画像が使われていました。これはコア・ウェブ・バイタル(CWV)に悪影響を及ぼし、ひいてはSEOにも悪く作用していました。

Swimplyのエンジニアリングチームは、以前に他のソリューションを使っていたこともあり、ImageMagickやThumborといった、セットアップと保守に多大な時間と労力がかかるバックエンド処理ツールは避けたいと考えていました。さらに、オープンソースのパッケージを使った画像パイプラインの構築では、同社のニーズに合う拡張性がありませんでした。そこで、コアアプリケーションの構築に集中できるよう、画像をリアルタイムで処理できるソリューションを探すことにしました。

「最近ではimgixのようなツールに任せることで、時間と費用を節約できるだけでなく、開発チームの機敏性と生産性を維持することができます」

― エンジニアリング担当副社長、Kaan Merelan氏

ソリューション

Swimply は 2021 年に imgix を導入し、ユーザーが生成したすべての画像を最適化して処理しました。それ以来、次のような高度な機能をフル活用してきました。

  • react-imgix 自動的にsrcset属性を生成するので、ブラウザのビューポート幅 (fluid-width srcset)またはデバイスのピクセル密度 (fixed-width secset)に基づいて、さまざまなサイズの画像をレンダリングして提供できます。
  • 変数qパラメーター fixed-width srcsetが生成されたときに、デバイスのピクセル比に基づいて圧縮品質を調整するので、各画像が最適なファイルサイズと画質で提供されます。
  • fit=min 要求された画像の幅と高さのアスペクト比に合うようにサイズを変更すると同時に、元の画像の幅と高さの範囲内に収まるようにします。
  • auto=format,compress ベストエフォート方式の圧縮と画像形式変換を適用し、auto=formatで、画像を可能な限りAVIF形式で提供します。imgixに加えて、遅延読み込みも使用しており、ユーザーがスクロールして画像がビューポートに入るまで、画面外の画像の読み込みを遅らせることで、ページのパフォーマンスを向上させています。
Swimply property images for imgix case study

導入後の結果

Swimplyはimgixを導入することで、画像ファイルサイズを38%削減し、画像の応答時間を平均で325msから163msへと50%短縮しました。このパフォーマンスの向上により、さらには物件や画像の急増に対応できるようページウェイトと読み込み速度も最適化されています。

また、開発チームは効率性も向上させ、コアプラットフォーム製品の開発と改善により注力できるようになりました。imgixは、事業に不可欠な画像処理と配信という機能を提供するだけでなく、安心してワークフローを任せられるという面でも役立っています。

「新しい形式に対応したり、画像を最適化する最善の方法を模索したり、間違った形式を変更したりといったことを心配する必要がなくなり、時間を大幅に節約できるので、実際のコア機能やその他のことに集中できるようになりました。imgixを使えば画像処理はとても簡単になるんです」

― エンジニアリング担当副社長、Kaan Merelan氏

Swimply OG image for imgix case study
imgixはリアルタイムの画像処理サービスおよびCDNです。世界中の何千もの企業がimgixを使用して、最適な画像を最適なサイズで利用者に届けています。