Shinolaは、2011年に創業され、優れたデザインの製品を製造することでアメリカの雇用を創出することを使命としています。アメリカ産業の発祥地であるデトロイトで、アメリカの労働者と共に高品質な製品を作り上げることを目指しています。

Shinolaはデトロイトの工場で、時計、自転車、革製品、アクセサリー、音響機器、特注品を生産しています。北米には26の小売店舗があり、オンラインストアも運営しています。このオンラインストアはMagento Enterpriseを利用し、Amazon Web Servicesでホストされています。

Shinolaのサイト開発とインフラ管理は、5人のフルスタック開発者チームが社内で担当しています。

当初、ShinolaはMagento Enterpriseに組み込まれている画像のサイズ変更機能を使って画像ライブラリを管理していました。しばらくはこれで間に合っていましたが、マルチサーバー機能が限られており、拡張が困難でした。しかし、容量を増やすということは、ウェブサーバーの数を増やさなければなりません。そして、サーバー間で画像アセットを共有しなければならず、全体で整合性を保つには、ネットワークファイルシステム (NFS) とrsyncで構築されたシステムも必要でした。

画像をAWS上のクラウドに移動すると、さらに難しい課題に直面しました。なぜなら、NFSは、物理サーバーの場合よりも、共有ストレージロケーションを扱う場合の方が信頼性が低いことが判明したからです。この結果、画像をアップロードしてAmazon S3バケットに同期させ、さらにすべての本番ウェブサーバーに同期させるという複雑極まりないシステムが構築されました。このような余分なステップがあることにより、レイテンシーが高まるだけでなく、障害が発生するポイントが増えることにもなります。

「私たちは皆、才能豊かで経験豊富な開発プロフェッショナルですが、画像圧縮アルゴリズムや複雑な画像最適化戦略は、特に得意な分野というわけではありません。このエリアに専任的に注力しているチームと同等のパフォーマンスを発揮するには、多大な時間とリソースを投資する必要があるでしょう」

— シニア・テクニカルアーキテクト、Ryan Shaltry氏