お客様について
Real Estate Wire (REW)は、売却物件、賃貸物件、新築住宅開発、仲介サービスを提供するカナダの大手不動産マーケットプレイスです。毎月400万人の訪問者が訪れる同社ウェブサイト・ポータルでは、10万件の物件のレスポンシブ画像を様々なデバイスへ迅速に配信するためにimgixを活用しています。
導入前の課題
画像はREWにとって最も重要なコンテンツの1つです。不動産ポータルなので何千もの物件の画像を表示し、さまざまなブラウザやデバイスに合わせて画像を最適化できなければなりません。これを実現するために、開発チームは同社ポータルの画像サイズ要件を満たすのに大量のバックグラウンド変換ジョブを実行していました。
しかしポータルが成長し、訪問者のトラフィックが増加するにつれ、チームでは対応できないほど多くの物件を扱うようになりました。REW独自の変換技術を使用した場合、画像を変換して新しく物件リストを公開するまでに、少なくとも丸1日はかかりました。そこで開発チームは、公開する時間をできるだけリアルタイムに近づけると同時に、ジョブの実行容量を増やしたいと考えました。チームのもう1つの重要な目標は、画像のインフラの維持よりも、ユーザー体験に付加価値をもたらす機能に集中することでした。
物件画像の表示に時間がかかった理由の1つは、すべての画像を、組み込みのブレイクポイントのサイズとアスペクト比に合わせて変換する必要があったためです。REWは、不動産情報データベースのマルチプル・リスティング・サービス (MLS)からの未加工の画像ファイルだけでなく、開発業者 (プリセールス中のためMLSには未登録)から提供された高精細画像も変換する必要がありました。ソフトウェア開発担当副社長のMichael Wu氏はこう説明します。
「異なる画像サイズに対応するブレイクポイントをあらかじめ定義しておく必要がありました。ブレイクポイントを変更したり、画像サイズを調整したりする必要がある場合は、そのロジックをバックグランドで追加し、再作成、保存、再変換しなければなりません。これは理想的な手段ではなかったですし、弊社のコアビジネスでもありませんでした」
ソリューション
Wu氏率いる開発チームは、動的にサイズ変更できるサービスを自社で構築することを検討しましたが、それでは時間がかかりすぎるだけでなく、重要な機能を含むこともできないだろうと判断。例えば、明るさやコントラストなどの画像設定を簡単に調整できる機能も必要だったのです。また、サイト上で不動産エージェントの写真が表示される機能では、円形フレーム内で写真が正しく表示されるように、顔検出の機能も必要でした。Wu氏は次のように説明しています。
「私たち開発時間を集中させたかったのは、不動産業に関連した製品の構築です。消費者やエージェントが当サイトで物件を購入または売却する際に、より優れたユーザー体験を提供する、それが私たちのやりたいことですから」
REWは複数の画像サービスプロバイダーを評価し、最終的にimgixを選びました。これは、価格モデルから得られるコスト削減を見込んだからです。ある競合他社のソリューションを試した際、同社は不動産ポータルへのトラフィックが増加するにつれて、CDNと画像変換の関連コストが急上昇していることが分かったのです。
導入後の結果
imgixに切り替えたことで、画像変換にかかる毎月のコストは、以前の画像サービスプロバイダーの時と比較して70%削減されました。また、処理時間も短くなり、新しい物件リストを1時間以内に公開できるようになりました。以前の24時間から96%の削減です。
さらには、開発リソースを、REWを利用する多くのエージェントや住宅購入者、売主に便利な製品の提供に割り当てられるようにもなりました。
「imgixは優れたサービスです。画像サービスプロバイダーを利用することで、多くの時間が解放され、不動産関連の製品開発に集中できるようになりました」
— ソフトウェア開発担当副社長、Michael Wu氏
コスト削減
画像レンダリングの高速化
