導入前の課題
Eventbrite は、世界最大のセルフサービス型チケットプラットフォームです。主催者は毎週、Eventbriteを使用して180か国以上で200万枚のチケットを処理しています。
イベントページはユニークなビジュアル体験を提供するもので、主催者はイベントごとに多数の画像をアップロードしています。Eventbriteは、主催者と参加者がコンピューター、タブレット、携帯電話からシームレスにアクセスできるように、イベントの画像ごとに7つの異なるサイズを処理します。
配信する固有のOrigin Imageの数は毎月100万件。毎日多くの新しいイベントが公開されているので、レンダリングしてお客様に提供する画像の数も増え続けています。
同社はimgixを導入前、Amazon EC2とDjango上に構築した、一連の自社製画像処理ツールを使用していました。1000万枚のOrigin Imageを管理し、高ピクセル密度のデバイスをターゲットとしていたため、潜在的には2億件もの派生画像を保存する必要がありました。
自社製の画像処理システムは堅牢ではありましたが、インフラのコストを押し上げ、フルタイムのエンジニアリング作業が必要で、前処理を必要とするアプローチも、デザイナーらにとっては足かせとなっていました。新しい画像サイズを使うのに、1000万件のオリジナル画像すべてを再処理する必要もあったのです。
ソリューション
Eventbriteには、高性能で柔軟な画像処理パートナーが必要でした。同社のソフトウェア・エンジニアリング・マネージャーであるKevin Stone氏は、imgixを選んだ理由を次のように語っています。
「APIのシンプルさに興味をそそられました。画像処理と配信をホスト型の製品に任せられるというのも大きかったです」。
「imgixの統合は簡単でした。ある週末をかけて、完全に機能するプロトタイプを構築することができたんです」
Eventbriteは、imgixがリアルタイムで画像のサイズ変更やトリミングができることに惹かれました。レンダリングされた派生画像を保存したり、それに対しての費用を支払ったりする必要がなくなるからです。
「主催者のイベントを最もよく見せるために、画像のトリミングとサイズ変更に重点を置いていて、イベントの一覧ページでは、HTML5の画像要素を使用して複数の異なるサイズの画像を設定しています」とStone氏は説明します。「これを実行するのは、imgixでは簡単でパフォーマンスも高いです」。
何よりimgixが評価されたのは、簡単に実装できたことでしたた。オリジナル画像はすでに使っていたAmazon S3バケットにそのまま保存しておくだけでよく、別のストレージシステムに転送する必要はありませんでした。
導入後の結果
Eventbriteでは、1ページに複数の画像を使用するため、コストが嵩みます。Stone氏は、「imgixを使用すると、各デバイスに適切なサイズと形式を提供することで画像あたり100kB以上を節約できる」と計算しています。
imgixはまた、サイト全体の読み込み時間を短縮し、ウェブやネイティブ体験に最適なサイズの画像を配信するのにも役立ちます。「imgixのおかげで、ページ速度を落とすことなく、よりリッチかつフルフレームの画像をサポートできるようになりました」とStone氏は言います。
「当社の開発者は、画像サイズをリクエストさえすれば、それに伴う複雑な作業はimgixに任せることができます」
エンジニアリングチームは、自社の画像処理インフラストラクチャを維持する必要がなくなり、空いた時間をドメイン固有の問題に割り当てられるようになりました。
「imgixのおかげで、製品を大きく変革させて、Eventbriteで提供するイベントやエクスペリエンスをより魅力的に表現できるようになりました」とStone氏はまとめています。「自社製のメディア処理および管理システムを運用する負担がなくなり、他に類のない優れたチケット発行とイベント管理プラットフォームの構築と提供に集中できるようになりました」。